人気ブログランキング | 話題のタグを見る

今日もお散歩日和

nikkorin.exblog.jp

つたない話題とつたない写真で、のんびり更新です。

ブログトップ

フィルムの傷について。。。。。自論です

フィルムの傷について。。。。。自論です_e0057916_17231742.jpg

『時は流れて、』 ニコンF6 フジ・スーペリア400・ネガ

鎌倉で僕が大好きなお寺の一つ、寿福寺です。
ゆっくりと過ぎてゆく時の中で、遠い昔に想いをはせる、、、なにも考えず、なにも思わず、ただただ、この景色を眺めているのが好きです。
北条政子や源実朝のお墓があります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
atsupokoさん、コメントありがとうございます。

フィルムの傷についてお話がありましたので、長くなりますが私見を記載させていただきます。
自論ですので細かい部分で間違いや不確かな内容もあると思いますのでご了承ください。

さてさて、フィルムカメラでの撮影で最も恐ろしいことがフィルムにつく傷です。
フィルム傷の原因にはいくつかありますが、主なものは、

①カメラのフィルム室に原因がある。
②カメラ屋さんで現像過程に傷がつく。
③フィルムパトローネ出口にゴミがついている。
④フィルム交換時に砂埃がフィルム室に入る。
⑤ネガやポジ原版をラミネートのパッケージから引き抜く時にできる。

などなど。

③④は、フィルム交換時にブロアーやブラシでカメラのフィルム室を静かに、そして丁寧に清掃してからフィルムを詰めます。ブロアーでバコバコ強く吹いてしまうと埃がカメラ内へ吹き込まれてしまいますから、気をつけてください。

⑤は頻度は低いですが、出し入れは丁寧に行うということでしょうか。

さて、問題は①と②です。

①は、主にカメラの蓋内面に原因があります。
圧板についた傷が原因でフィルムにも傷がつくこともありますが、僕の経験からすると頻度は少なく、最も多いのがフィルム室内にある“ゴムのローラー”や“金属のローラー”です。
カメラメーカーの修理受付に傷のついたフィルムを持参して、傷の位置とカメラ内のローラーの位置が一致するかどうか確認する必要があります。カメラが原因の場合は、ローラーや圧板を交換する必要があります。
カメラが原因の傷は、たいていフィルムの始まりから終わりまで、ず~~~と傷が一直線につくことでわかります。

②に関しましては、フィルム現像には2種類の方法があります。

a.シネ現
b.吊り現

a.シネ現とは、街のカメラ屋さんの30分現像など多く使われている方法で、フィルムをパトローネから直接機械に巻き込んで自動的に現像する方法です。この現像方法は、パトローネから機械に巻き込んでいく時に毛でこすってしまったりローラーでフィルムについたゴミを圧着してしまったり、フィルムに傷をつける危険が最も高いと思われます。

b.吊り現とは、その名の通り、フィルムをパトローネから暗室で出した後、ハンガーやクリップにフィルムを吊るして現像タンクや、水洗・定着タンクに順次浸けていく方法です。この方法ではローラーやブラシはフィルムに接触しませんし、液に順に浸けていく時にフィルム表面に付いたゴミは流されてしまいますから最も安全な方法です。

フィルムメーカーでは、傷のついたフィルムを現像前についた傷(カメラの中でついた傷)か、現像中もしくは現像後についた傷か、顕微鏡を使って調べてくれます(たぶん有償ですし、100㌫対応してくれるか??です)。
実際に調べた顕微鏡写真を見たことがありますが、フィルム現像後についた傷はフィルム表面の乳剤面が剥がれてベース面が出てしまっていますし、フィルム現像前の傷の場合は傷自体が現像液・定着液に浸けられていることがわかります。

じゃぁ、どうすれば防げるかということですが、

カメラ自体が原因の場合は、自分の持ち物ですからメンテナンスをしっかりするしかありません。
カメラへのフィルムの装填は、海辺などの砂埃の多いところは避けるべきですし、フィルムの出し入れの際は、そっと静かにフィルム室の埃をとることは必要に思います。

フィルムの現像は、街のカメラ屋さんはやめて必ずプロラボにお願いしましょう。
僕が西麻布のクロマートへフィルム現像を持ち込むのは、過去に多くの苦い経験をしたからです(苦笑)。
噂によると、某大手現像所などのプロラボでもアマチュアが大量にリバーサルフィルムの現像を持ち込む現像所の場合、シネ現で処理をしていることが多いそうです。一般受付の処理とプロ受付の処理では、ラインが違うと聞いています。
かならず“吊り現”という指定をしてから出しましょう。ただし、指定してもやってもらえなかったらどうしょうもありませんが、、、、、。

また、デジタルで撮影し、フィルム現像を持ち込む方はとても少ないので、街のカメラ屋さんでフィルム現像する場合、現像液や定着液の交換は小まめにするとコストがかかってしまいますので、古い液のままなが~~~く使っている場合が多く、コントラストの低い変な色のネガが出来上がってきます。
プロラボは現像・定着液の管理は万全ですから安心です。ただし、値段はややお高めです。

プロラボは初めて行くには勇気が要りますが(笑)、親切に対応していただけます。郵送でも受けてもらえると思いますが、郵送でお願いする場合でも最初の何回かだけは自分の足で行きましょう。
また、プロ対プロの仕事場ですから知識ばかり豊富で生意気言うアマチュアは嫌われます(たぶん)。謙虚な気持ちでお願いしに行きましょう。
僕はプロラボの受付の方といろいろなお話をすることで大変勉強になりました。

人気blogランキングへ
by redbadgee | 2008-04-11 17:28 | 雑談

by redbadgee