ピンホールカメラを楽しむ
死を目の前にして、生きることの意味を考えさせられた。
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さてさて、急に話は変わって、、、、
以前からピンホールカメラには興味があった。淡い描写とどことなく懐かしい色合いに心引かれる。香港Zero Image社製木製ピンホールカメラは有名で、とても高価。初めてピンホールカメラに挑戦するには高すぎる。何とか安価に、そして簡単にピンホールカメラを楽しむことができないかといろいろ探してみた。すると、カメラのマウントキャップを利用したピンホールカメラがあったので早速作ってみることにした。
まず、ピンホールを開けるために薄い金属板が必要だ。東急ハンズなどではとても薄いシート状のステンレスやアルミ、銅のシートが売られている。しかしながら、やはり遊びでピンホールを作るのであるからできるだけ身近なもので試したい。そこでアルミ缶を切り取って使うことにした。アルミ缶を切るととても細かい金属片が跳ねて目に入ったり、手に刺さったりして危険であるので、メガネや手袋が必要である。
約1cmの正方形にアルミ缶を切り出す。
次に、針で切り出したアルミ板に穴を開ける。“ピンホール”であるから文字通り“針穴”である。僕は安全ピンを利用した。
穴は正円で、直径が0.1mm~0.3mmにになるように心がける。穴が大きいとボケボケの画像になる。穴が小さければ小さいほど鮮明な画像を結ぶ。
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針でアルミ板を突くと、裏側にバリが出る。このバリを紙やすりできれいに削り取る。電動ルーターを使ったら早くて便利である。今回僕は自宅での作業であったので、紙やすりを用いて手で行った。
ピンホールに利用する金属板はできる限り薄いほうがいい。厚みがあるとフレアーが出やすくなる。したがって、紙やすりでバリを削り取るとともに、極力金属板の厚みも薄くするよう心がけた。
ピンホールの準備ができたら、さぁ、今度はそれを貼り付けるカメラのマウントキャップを加工する。マウントキャップの正中にきれいな穴を開ける。僕は電動ルーターを使ってあらかじめ穴を開けておいた。
ピンホールを開けたアルミ板。薄くできたアルミ板(左)に黒く色を塗る(右)。これはピンホールから入った光がアルミ板で乱反射することを防ぐためである。
カメラ用ラッカーがあればそれで塗ったほうがいいが、油性マジックでもOK。このときピンホールがとても小さいので塗料で穴がふさがってしまわないように注意が必要。
黒く塗り終わったら、パーマセルテープなどでマウントキャップの正中にピンホールがくるようにアルミ板を慎重に貼り付ける。
これで完成。
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ニコンD50に取り付けて、さっそく家の近所で撮影してみる。江ノ電・鎌倉高校前の日坂。
一眼レフでピンホール撮影をする利点は、晴天であればファインダーで構図の確認が容易であること。箱方のピンホールカメラではファインダーがないのでどこからどこまでが写っているのかまったくわからないので、勘を頼りに撮影するしかない。
また、デジタル一眼に取り付ければ撮影した画像をすぐその場で確認できるので、シャッタースピードの設定が容易だ。
ただし、デジタル一眼に取り付けたときに注意すべきは、ピンホールは穴。つまり、外のチリや埃がミラー室に入ってしまう。したがって撮像素子のローパスフィルター前面にゴミなどの付着を助長する可能性がある。僕はまったく気にしないが、心配な人はデジタル一眼では使用しないほうが得策である。
この淡いボケと懐かしい色合い。光のフレアーが包みこむ原風景。
ピンホールはいいなぁ。
もっと違う材質でもピンホールをあけていろいろ試してみたいなぁ。
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