こかげ(木陰)
ニコンF3 35mm F11 1/125 トリミングあり
コダックウルトラカラー400 ネガ
神奈川県鎌倉・小町通り
一昨日のRGB月例会提出作品から。
原版はこちら
僕が、、、、、
スナップを撮る時には、構図や、何を強調したいのか、絞りの表現・シャッタースピードの表現などなど、瞬間にいろいろなことを考える。が、いろんなことをじっくり考えてシャッターを切っていたら、一番いい瞬間を逃してしまう。
つまり、シャッターを切るタイミングを一番に優先することになる。
極端な言い方だけど、ピントがずれていようが、絞りがずれていようが、関係なし。その瞬間は2度と来ないから、兎に角、フィルムにその瞬間を収めることが絶対になる。
今回提示の写真。
お店のシャッターに映った木の影がとても印象的だった。が、影だけだとどうもインパクトがない。しかし、なにかくわえるにしても実は、とても人通りの多いところで人通りが途切れない。
横切る人を入れるか、それにしても観光客ばかりで絵にならない。
どうしようか悩んでいたその瞬間、恋人同士が通り過ぎた。ほんの一瞬、二人の影がシャッターに写しこまれる。連射のできないF3であるから、一発勝負だった。
シャッターの降りた店に、葉のない木の影、そこに寄り添うふたり。そんな閑散とした街の片隅の恋人たちの姿を表現したかった。
しかしで、、、ある。
出来上がった写真(原版)を見ると、雰囲気は写しこまれているが、どうも主題がはっきりしない。街の片隅という雰囲気を見せたいのか、二人の影を強調したいのか。
トリミングするのしても、どこをどうすれば、“見せる写真”になるのか。
そこで菊池先生にご指導いただいた。
今回は、僕が迷っていることにズバリと適切な指導をしていただけてたいへん勉強になった。
先生の言葉の中で、
『スナップは、瞬間を写すことが多いが、それだけだと偶然だけになってしまう。そこに何かしらの必然を写しこむことで写真が生きてくる』
う~ん、的を得た言葉だ。
『偶然の中の必然』を写し撮れるように、要修行である。
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