いまさらですがOM-1プリズム交換
このプリズム交換についてはインターネット検索でいくつも記事が載っているので省略。
左がOM10から取り出したきれいなプリズム。右が腐食したOM-1プリズム。
左がOM10のプリズムカバー、右がOM-1のプリズムカバー。
OM10は1979年に発売されたそうだ。僕が高校生の頃、初めて買った一眼レフがOM30だった。
僕の記憶ではその時OM10やOM20は店頭に並んでいなかった気がする。
しかし当時OM-1は、OM-1nとして現行機として販売されていた。
画像を見ていただいてわかるように、OM10はプリズム全体をカバーで覆い腐食がでない作りになっています。
想像ですが、このときオリンパスはOM-1のプリズム腐食を会社として把握していたのではないかということ。であれば、なんでOM-1に対して腐食対策を施さなかったのか疑問です。
OM10はOM-1のプリズム交換機種として有名になってしまったためジャンク品でも価格が高くなってしまいました。高いとは言っても3000円くらいですけどね。
ところがこのOM10、とても丈夫にできていてジャンク品として買ってきても普通に動いてしまう個体ばかりです。プリズムを取り出すためだけに本当にジャンクカメラにしてしまうにはもったいなく、僕の部屋には正常動作の偽ジャンクOM10が山のように積み上げられています(苦笑)。
つまり正常動作でプリズムはOM-1と一緒であればわざわざ壊れたOM-1やOM-2を買う必要はなく、そのままOM10を使っていればいいわけです。
ちなみにフォーカシングスクリーンもOM10のほうが微妙に大きい感じはしますがOM-1に使うことができます。
今回直した(つもり)OM-1はミラー動作不良がありましたが一応プリズムまで交換しました。
また、OM-1、OM-2の巻き上げレバーは角ばっていて指をかけた時の感触が悪いので、ぼくはOM10の巻き上げレバーに交換しています。
追記:よくOM-1の加水分解したモルトを除去した後で光漏れを防ぐために代替えを入れたりかぶせたりしている記事を見ますが、加水分解したモルトは除去したままで何も入れなくても光漏れはありません。極端な話、フィルム室のモルトもなくても光漏れはありません。