2013年 06月 14日

Lマウント・キャノン50mm f1.2 レンズ清掃

今日は東京終日雨の予報です。
他地域では猛暑日が観測・予報されているそうですが、東京は湿度が高いものの気温が低く少し肌寒い感じで過ごしやすいです。
この雨が上がって暑くなると思うと憂鬱な気分です。

今日は午後からNHK文化センターのライカ講座があるので、仕事を休みました。
しかしこんな天気で出かける予定もないし(中古カメラ店巡りをすると散在してしまうので)、前回少しだけお話したLマウント・キャノン50mm f1.2のレンズ清掃をします。

師匠のT先生と事前にレンズを見てもらって話をしたんですが、この水滴上のくもりも乾いてしまうとレンズを腐食してしまいくもりを完全に除去するのは困難ということでしたので、ダメかなぁと思いつつも安価に手に入れた名レンズですから、ダメもとでチャレンジです。

基本的には50mm f1.8Ⅱと仕組みは一緒のようで(全部ばらしていないんで僕の想像ですが)、レンズ清掃だけでしたらとても簡単で誰でもできます。

と、書いてしまうと曇った安価なジャンクLマウント・キャノン50mm f1.2が店頭から無くなりそうで、ここから先を書くのをやめます(ウソ)。
ちょこっと開けてささっと拭くだけで、金額が一桁違ってきますからね。
おそろしいですね~。

まずは、レンズマウント側から開けていきます。

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距離計連動環の内側にある黒い締め付け環をカニ目を使ってはずします。
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最初だけ工具を使って、リングが動き出したら竹串などでクルクル回していきます。
はずれるまで工具を使うと工具が滑った時に傷をつけるので、竹串など木のヘラを使ったほうが安心です。
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はずれるとこんな感じ。
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はずした締め付け環

これが外れると、レンズが2つに割れます。
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実に簡単。整備性が良いですね~。
レンズはこうでなくちゃいけません。

はずれた先端部分、後ろ面から外していきます。

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この、ポコッと出たレンズ、左に回すとクルクル回って外れます。
僕は直接硝材を素手で触らずに、仕事で使う手術用のゴム手袋をするか、レンズ清掃用の紙でつまみます。
よく事務職の人が紙をめくるときに使う指サックを使っても良いです。
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はずれたところ。外したレンズが汚れていればきれいに清掃してください。
次に、見えている硝材を止めたカニ目を工具を使ってはずします。
左に回すとクルクル外れます。
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はずしたところ。
これで後ろ玉がすべてはずれました。とても簡単。
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はずしたレンズ。
この裏側が汚れていますので、ひっくり返してふきふきします。
ところが、、、、
師匠T先生が言われていた通り、残念ながら硝材表面が腐食されていてくもりが残りました。
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うまく写らなかったのでベランダで撮影。背景がうるさくて済みません。

ここで作業を終了するのもしょうがないので、酸化セリウムくんの登場です。
拍手~~、パチ、パチ。
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とってもさみしい独り拍手で登場です。

これを水性レンズクリーナーで少量溶いて使います。
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優しく、優しく、拭き拭きします。ゴシゴシはだめですよ。
優しく。

T師匠がよく言います。女性とレンズの扱いは優しく、丁寧に。
(笑)

結果として、相当きれいにはなりましたが完全に腐食跡を消すことはできません。
拭きすぎると傷を増やす場合がありますから、ほどほどが良いです。
完全に腐食跡をとるには、山崎光学さんにお願いしましょう。

さて、ちょっと番外編です。ここから先の作業はする必要ありません。

曇りをふいた後、このレンズの裏が曇っている可能性もあるということで、禁断のレンズ押さえ環を外してみました。
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接着剤で止めてあるようではずれません。で、ちょっと工具を滑らしてしまいました(汗)。素人ではずかしい。あとでちゃんと塗料塗りました(汗)。
溶剤(僕はベンジンを使いましたが、アセトンのほうが良いのかなぁ?)をカニ目の縁に流し込んで緩むのを待ちます。15分くらいかなぁ。ゴムで押さえて工具でグイっと回すと外れました。

が、が~~~ん。

合わせガラスで外せません、、、、。

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まぁ、こんなこともある、、、というか、こんなことばかりかも。
よく言うバルサム剥がれっていうのは、こいう合わせてあるところが傷んだ状態をいうんでしょうねぇ。
これ以上はどうしようもないので、逆の順序で組みつけて行きます。

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組み込んでこんな感じです。
光にすかしてよ~~~~く見ないとわからない程度の拭き跡というか曇りというか、腐食跡が残りましたが、まぁ、こんなもんでしょ。

ソニーNEX-3で試写。

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絞り開放1.2。ホワホワしてます。
NEX-3はシャッタースピードが1/4000までしかないので、露出オーバーですがあしからず。
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f16まで絞るとバキッとしますね。
よく写ります。

絞り開放で、ホワホワ滲みを楽しんだり、絞ってバキッとスナップを楽しんだり、いいですねぇ。
良いレンズを手に入れました。

面倒臭かったので感触がそれほど悪くなかったので、今回ヘリコイドグリスは交換しませんでした。
でもグリスが原因のくもりなので交換したほうが良いです。
また時間があるときに交換します。


我楽多屋さん、ありがとうございました。
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by redbadgee | 2013-06-14 11:13 | カメラ | Comments(8)
Commented by JDC at 2013-06-15 04:13 x
junk daito camera ダー!という事で、まあキャノンのLマウント、どれも曇りますよね。当方も数本チャレンジ中ですが、最近カーショップでケイ素コーティングをDIYで行うキットが売られていて、レンズに応用できないか実験中です。セリウムをきつ目にかけてからコーティングすると、見た目はいい線行くんですが、、、
Commented by redbadgee at 2013-06-15 14:24
研究熱心なdaitoさんのことですから、だいじょうぶでしょう。
Commented by MoBlue at 2013-06-16 21:36 x
なるほどー、いろいろあるもんですねー 自分も手を入れそうになっちゃいます。。。
自分は、このキャノン50mmF1.2が好みのレンズです。
Y光学さんで、奇麗になったのですが、ピント合わせをやっていただけなくて、Hカメラで分解調整をやっていただき、写りも感触も素晴らしくなりました。
でも、いろいろ判るまで、5本ほど買っちまいました。
Commented by redbadgee at 2013-06-20 00:17
MoBlue さん、いつもありがとうございます。
5本ですか~~。すごいなぁ~。お金持ちですね~。
高くても手放すときは買った価格とほぼ同じ値段で売れますから、貯金と考えたらいいかもしれません。
Commented by legacy_bg5a at 2013-06-20 23:30
キイロビンを研磨に使っておりましたが、酸化セリウムの含有量が少ないみたいなので、もうちょっと純度の高い物を買おうか。と思ったりしているところです)^^;

ガラクタヤさん、東京に行く機会があったら、一度は行ってみたいところです。
Commented by redbadgee at 2013-06-21 14:28
legacy_bg5a さん、こんにちは。酸化セリウム、良いものが手に入るといいですね。
Commented by legacy_bg5a at 2013-06-28 18:08
つかぬことを聞くのですが

キャノンVT(シャッター切れないジャンク)+50mm f1.8(こちらのレンズと同様の症状)

で 2.7漱石

だったら買い。ですかね?(^^;
Commented by redbadgee at 2013-06-28 20:09
legacy_bg5a さん、こんばんは。非公開コメントであとで遊びに行きますね。


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